【膵がん:二次治療(PFS)】「FOLFOX」vs「5-FU+ロイコボリン」

PANCREOX (JCO)                        

ゲムシタビン」治療を受けたことがある膵がんの人は、「5-FUロイコボリン」治療に「オキサリプラチン」の追加を選択しても、無増悪生存期間の延長は期待しにくく、生存期間は短縮する。

試験では「5-FUロイコボリンオキサリプラチン(mFOLFOX6)」治療を受けた人の半数は3.1ヵ月以上増悪なく生存したが、「5-FUロイコボリン」治療を受けた人の無増悪生存期間も2.9ヵ月であり、差はなかった。むしろ生存期間の短縮が問題であり、「mFOLFOX6」治療を受けた人の生存期間は6.1ヵ月であったのに対し、「5-FUロイコボリン」治療を受けた人の生存期間は9.9ヵ月であった。

重度の有害事象も「オキサリプラチン」の追加を選択することで増加する。試験ではグレード3以上の有害事象を経験した人の割合が11%から63%に増加。

【発表】

2016年9月12日

【試験名】

PANCREOX (Phase 3)〔NCT01121848

【原著】

J Clin Oncol. 2016 ;34:3914-3920. [PubMed:27621395]