【悪性黒色腫】「完全リンパ郭清」vs「経過観察」

センチネルリンパ節生検陽性の悪性黒色腫の人は、「完全リンパ郭清」を選択しなくても、遠隔転移なく生存できる可能性は変わらない。試験では「完全リンパ郭清」を受けた74.9%の人が3年間遠隔なく生存したが、経過観察を選択した人では77.0%の人が3年間遠隔なく生存した。

「完全リンパ郭清」を受けることでグレード3の有害事象が6%、グレード4の有害事象が8%の人が経験した。主な有害事象は、リンパ浮腫、リンパ瘻、漿液腫、感染症、創傷治癒遅延。

【発表】

2016年3月5日

【試験名】

DeCOG-SLT(Phase 2)〔NCT02434107

【原著】

Lancet Oncol. 2016;17:757-67. [PubMed:27161539]