【卵巣がん】「化学療法先行」vs「手術先行」

StageⅢまたはⅣの卵巣がんの人は、手術より先に化学療法の実施を選択しても、手術を先に実施した場合に劣らない生存期間が期待できる。

試験では化学療法を先行した人の半数が24.1ヵ月以上、手術を先行した人の半数が22.8ヵ月以上生存し、手術より先に化学療法の実施しても、手術を先に実施した場合に劣らなかった。化学療法は「カルボプラチンパクリタキセル」。

術後28日間のグレード3または4の有害事象は、化学療法を先行することで24%から14%に減少した。さらには術後28日以内の死亡も1%未満(vs 6%)と少なかった。最も多かったグレード3または4の有害事象は出血(6% vs 3%)。

グレード3または4の治療に関連した有害事象は化学療法を先行した人の40%、手術を先行した人の49%が経験した。主には好中球減少症。

【発表】

2015年5月19日

【試験名】

CHORUS(Phase 3)〔ISRCTN74802813

【原著】

Lancet. 2015;386:249-57. [PubMed:26002111]

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