【成人T細胞白血病リンパ腫:一次治療】「mLSG15+ポテリジオ」vs「mLSG15」

化学療法未治療のCCR4陽性成人T細胞白血病リンパ腫の人は「強化化学療(mLSG15)」レジメンに抗CCR4抗体「ポテリジオ」治療の追加を選択することで完全奏効の可能性が高くなる。試験では「mLSG15」レジメンに「ポテリジオ」治療を追加することで完全奏効率が33%から52%に向上。「mLSG15+ポテリジオ」治療を受けた86%が奏効した。「mLSG15」治療の奏効率は75%。

グレード3以上の治療に関連した主な有害事象は、貧血、血小板減少症、リンパ球減少症、白血球減少症、食欲減退で、試験では「mLSG15+ポテリジオ」治療を受けた10%を超える人が経験した。皮膚障害、サイトメガロウイルス感染症、発熱、高血糖、間質性肺疾患が認められた人もいた。

この試験の結果に基づいて、2014 年 12 月18日に「ポテリジオ」の適応症が「CCR4 陽性の成人 T 細胞白血 病リンパ腫」に拡大された。

【発表】

2015年3月2日

【試験名】

0761 -003(Phase 2)〔NCT01173887

【原著】

Br J Haematol. 2015;169:672-82. [PubMed:25733162]