【大腸がん:一次治療】「FOLFOX(途中オキサリプラチン休薬)」vs「FOLFOX」

FOLFOX」治療を6サイクル実施した後、「オキサリプラチン」のみを一時休薬し、12サイクル経過するか増悪した際に再導入する治療戦略を選択しても、効果は落ちない。

試験では増悪により「オキサリプラチン」を再導入した人の割合は40.1%であったが、そのうち69.4%は腫瘍縮小効果がみられた人、または病勢が安定していた人であった。「オキサリプラチン」を一時休薬する治療を受けた人の生存期間は21.2ヵ月、「オキサリプラチン」を休薬せずに「FOLFOX」レジメンを継続した人の生存期間は19.3ヵ月と変わらなかった。無増悪生存期間も8.7ヵ月と9.0ヵ月と治療間に差はなかった。

グレード3または4の有害事象は「FOLFOX」を継続した人の54.4%が経験し、「オキサリプラチン」のみを12サイクル休薬した人の48.7%が経験した。グレード3の感覚神経障害は「FOLFOX」を継続した人の17.9%が経験し、「オキサリプラチン」のみを12サイクル休薬した人の13.3%が経験した。

【発表】

2006年1月20日

【試験名】

OPTIMOX1

【原著】

J Clin Oncol. 2006;24:394-400. [PubMed:16421419]