【局所進行大腸がん:術前治療】「短期放射線療法+地固め化学療法」vs「化学放射線療法」

手術の前の補助治療として、「短期間放射線療法」後に「FOLFOX」を逐次的に行う治療法を選択してもR0切除率の向上は期待しにくいが、3年生存率の向上は期待できる。

試験では「短期間放射線療法+地固め化学療法」を受けた人のR0切除率は77%、「化学放射線療法」を受けた人のR0切除率の71%と治療間に差はなかった(p=0.07)。

病理学的完全奏効率は「短期間放射線療法+地固め化学療法」を受けた人で16%、「化学放射線療法」を受けた人で12%と治療間に差はなかった(p=0.17)。

3年生存率は「短期間放射線療法+地固め化学療法」を受けることで、65%から73%に向上(p=0.046)。3年無病生存率は「短期間放射線療法+地固め化学療法」を受けた人で53%、「化学放射線療法」を受けた人で52%と治療間に差はなかった(p=0.85)。

「短期間放射線療法+地固め化学療法」を受けることで、急性毒性が減少(p=0.006)。

【発表】

2016年2月15日

【原著】

Ann Oncol. 2016 ;27:834-42. [PubMed: 26884592]

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