【大腸がん:維持療法】「維持療法」vs「観察療法」

カペシタビンオキサリプラチンアバスチン」治療を6サイクル終えた後、増悪がなかった人は、「観察治療」として増悪してから治療を再開するより、同じ治療を「維持療法」として継続することで、無増悪生存期間の延長が期待できる。

試験では、無増悪生存期間は、「観察治療」を受けた人では4.1ヵ月であったの対し、「維持療法」を受けた人では8.5ヵ月であった(p<0.0001)。2回目の増悪がなく生存していた期間は「観察治療」を受けた人では8.5ヵ月であったの対し、同じ治療を「維持療法」として継続した人は11.7ヵ月と有意に延長(p<0.0001)。つまり、増悪してから治療を再開するより、同じ治療を継続した方が、の無増悪生存期間の延長が期待できる。

生存期間は「観察治療」を受けた人では22.4ヵ月であったの対し、「維持療法」を受けた人では25.9ヵ月であった(p=0.06)。

維持療法の期間に23%の人が手足症候群を経験した。

【発表】

2015年4月7日

【試験名】

CAIRO3(Phase 3)〔NCT00442637

【原著】

Lancet. 2015;385:1843-52. [PubMed:25862517]

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