【膵がん:一次治療(PFS)】「ゲムシタビン+エボフォスファミド」vs「ゲムシタビン」

MAESTRO(JCO)                         

局所進行または転移性膵がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「ゲムシタビン」治療に「エボフォスファミド」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。

ゲムシタビン」治療に「エボフォスファミド(240mg/㎡)」治療を追加した人の生存期間は8.7ヵ月であったが、「ゲムシタビン」単独治療の6.9ヵ月と統計学的な差はなかった。「エボフォスファミド(340mg/㎡)」治療を追加した人の無増悪生存期間は9.2ヵ月。

主な有害事象は、倦怠感、悪心、末梢浮腫。頻度は同程度。グレード3の皮膚・粘膜毒性は2%、グレード3または4の骨髄抑制は55%が経験した。

【発表】

2014年12月15日

【試験】

MAESTRO(Phase 2)〔NCT01746979

【原著】

J Clin Oncol. 2015;33:1475-81. [PubMed:25512461]