【HR陰性乳がん:卵巣機能保護】「ゾラデックス+化学療法」vs「化学療法」

ホルモン受容体陰性で閉経前の女性は、手術の補助療法として「化学療法」に「ゾラデックス」治療追加を選択することで、卵巣機能不全発生の抑制が期待でき、4年生存率の向上も期待できる。

試験では化学療法は「シクロホスファミド」を含むレジメンが用いられた。

「化学療法」に「ゾラデックス」を追加することで、卵巣機能不全となった人が22%から8%に抑えられた(p=0.04)。「化学療法」単独治療を受けた人では11%が妊娠したのに対し、「ゾラデックス+化学療法」を受けた人の21%が妊娠した(p=0.03)。

4年無病生存率は「ゾラデックス」を追加することで78%から89%に向上(p=0.04)。4年生存率は82%から92%に向上(p=0.05)。

【発表】

2015年3月5日

【試験名】

POEMS/S0230(Phase 3)〔NCT00068601

【原著】

N Engl J Med. 2015;372:923-32. [PubMed:25738668]

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