【HER2陽性乳がん:一次治療】「カドサイラ+パージェタ」vs「カドサイラ」vs「ハーセプチン+タキサン」

HER2陽性の人が初めての治療を考える場合、「カドサイラ」治療や「カドサイラパージェタ」治療を選択しても、「ハーセプチン+タキサン」治療に比べ、無増悪生存期間の延長は期待しにくい。

試験では、無増悪生存期間について「カドサイラ」治療を受けた人では14.0ヵ月、「カドサイラパージェタ」治療を受けた人では15.2ヵ月であり、「ハーセプチン+タキサン」治療の13.7ヵ月に比べ、劣ってはいなかったが、有意な延長は示されなかった。

カドサイラ」治療を受けた人の59.7%、「カドサイラパージェタ」治療を受けた人の64.2%、「ハーセプチン+タキサン」治療を受けた人の67.9%が治療に奏功した。

グレード3以上の有害事象は、「ハーセプチン+タキサン」治療より、「カドサイラ」治療や「カドサイラパージェタ」治療を選択することで、避けられる確率は高くなる。

ハーセプチン+タキサン」治療では54.1%の人がグレード3以上の有害事象を経験したが、「カドサイラ」治療を受けた人では45.4%、「カドサイラパージェタ」治療を受けた人では46.2%と少なかった。

この試験結果を踏まえて、2015年10月23日、HER2陽性乳癌を対象にした「カドサイラ」の一次治療としての使用を可能にする薬事対応を行わないことが発表された。

【発表】

2016年11月7日

【試験名】

MARIANNE(Phase 3)〔NCT01120184

【原著】

J Clin Oncol. 2017 ;35:141-148. [PMID:28056202]

【外部リンク】