プラチナ製剤感受性のある卵巣がんの人は、PARP阻害薬「ルカパリブ」治療を選択することで、BRCA変異が陽性の人だけでなく、BRCA変異が陰性でも、高度LOHの場合は、低度LOHに比べ「ルカパリブ」の効果が期待できる。
試験では、「ルカパリブ」治療を受けた人のうち、BRCA変異が陽性の人では無増悪生存期間が12.8ヵ月、BRCA変異が陰性でも、高度LOHの人では5.7ヵ月と低LOHの人の5.2ヵ月に比べ有意な無増悪生存期間が認められた。
主なグレード3以上の有害事象は、貧血またはヘモグロビン減少(22%)、ALTまたはAST上昇(12%)。
【発表】
2016年11月28日
【試験名】
ARIEL2(Phase 2)〔NCT01891344〕
【原著】
Lancet Oncol. 2017 ;18:75-87. [PubMed:27908594]
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