【腎細胞がん:二次治療(PFS)】「インライタ」vs「ネクサバール」

AXIS(Lancet)                              

進行淡明細胞型腎細胞がんと診断され、一次治療後に病勢が進行した人が次の治療を考える場合、「インライタ」治療を選択することで「ネクサバール」治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。

インライタ」治療を受けた19%の人が治療に奏効し、11ヵ月奏効が持続した。一方、「ネクサバール」治療を受けた人では9%が治療に奏効し、10.6ヵ月奏効が持続した。「インライタ」治療を選択することで「ネクサバール」治療を選択した場合を有意に上回る奏効率が期待できる。

インライタ」治療による主な有害事象は、下痢、高血圧、倦怠感。「ネクサバール」治療の主な有害事象は、下痢、手足症候群、脱毛症。「インライタ」治療を受けた8%、「ネクサバール」治療を受けた4%が有害事象のため治療を継続できなかった。

【発表】

2011年11月4日

【試験名】

AXIS(Phase 3)〔NCT00678392

【原著】

Lancet. 2011;378:1931-9. [PubMed:22056247]

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