
トリプルネガティブの人が術後の治療を考える場合、「カルボプラチン+パクリタキセル」治療を選択することで5年無病生存率の向上が期待できる。
グレード3または4の血液毒性はいずれの治療も高率に経験することになるが、貧血を除けば「カルボプラチン+パクリタキセル」治療の方が有意に少ない。試験では「カルボプラチン+パクリタキセル」治療を受けた人の87.9%が好中球数減少(vs 92.8% p=0.035)、0.9%の人が発熱性好中球減少症(vs 9.4% p<0.001)、84.8%の人が白血球数減少(vs 90.0% p=0.047)、9.9%の人が貧血(vs 1.6% p<0.001)、5.0%が血小板数減少(vs 1.6% p<0.015)を経験した。
治療を受けた5%以上の人が経験したグレード3または4の非血液毒性はなかった。「カルボプラチン+パクリタキセル」治療を受けた人では末梢感覚障害(3.7% vs 0.9% p=0.02)をより多く経験した。
【発表】
2020年8月13日
【試験】
PATTERN(Phase 3)〔NCT01216111〕
【試験実施国】
中国
【原著】
JAMA Oncol . 2020 ;6:1390-1396. [PubMed: 32789480]
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