
「増量BEACOPP 2コース」後の治療を考える場合、「PET-CTの結果が陰性であれば、増量BEACOPPレジメンからABVDレジメンに切り替える治療(PET-CTガイド下治療)」を選択しても「増量BEACOPP4コース」に劣らない5年無増悪生存率が期待できる。
PET-CTガイド下治療における主なグレード3または4の有害事象は、白血球減少症(95% vs 92%)、好中球減少症(90% vs 87%)、貧血(28% vs 69%)、血小板減少症(40% vs 66%)、発熱性好中球減少症(23% vs 35%)、感染症(11% vs 22%)、消化管障害(11% vs 11%)。
BEACOPP
「ブレオマイシン+エトポシド+ドキソルビシン+シクロホスファミド+ビンクリスチン+プロカルバジン+プレドニゾロン」から成る。BEACOPP療法は高毒性なことなどからわが国では一般化しておらず、ABVD 療法が標準治療として広く行われている。
【発表】
2019年1月15日
【試験名】
AHL2011(Phase3)〔NCT01358747〕
【原著】
Lancet Oncol. 2019;20:202-215. [PubMed: 30658935]
【さらに詳しく】
- 初発進行期HLとPET-CT〔ML論文ななめ読み〕