
化学療法を受けた後に病勢が進行したメルケル細胞がんの人では、「バベンチオ」治療を選択することで腫瘍の縮小が期待できる。試験では「バベンチオ」治療を受けた31.8%の人が奏効した。
「バベンチオ」治療を受けた5%の人が、治療に関連したグレード3以上の有害事象を経験した(リンパ球減少症、血中クレアチンホスホキナーゼ上昇、肝酵素上昇、コレステロール値上昇)。「バベンチオ」治療を受けた6%の人が、治療に関連した重篤な有害事象を経験した(腸炎、注射部位反応、肝酵素上昇、軟骨石灰化症、滑膜炎、間質性腎炎)。
この試験の結果を受けて、国内では2017年3月7日、「メルケル細胞がん」の適応で承認申請された。米国では、2017年3月23日、転移性メルケル細胞がんを有する成人患者および12歳以上の小児患者(化学療法歴がない患者を含む)に対する治療薬として承認された。
【発表】
2016年9月1日
【試験名】
JAVELIN Merkel 200(Phase 2)〔NCT02155647〕
【原著】
Lancet Oncol. 2016 ;17:1374-1385. [PubMed: 27592805]
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