
アントラサイクリン系薬剤、タキサン系薬剤の治療を受けたことがある乳がんの人が「カペシタビン」治療に「アバスチン」治療の追加を選択することで、奏効率の向上は期待できるが、無増悪生存期間の延長は期待しにくい。
試験では「アバスチン」を併用することによって奏効率が9.1%から19.8%に向上。「アバスチン+カペシタビン」併用治療を受けた人の無増悪生存期間、生存期間は4.86ヵ月、15.1ヵ月、「カペシタビン」単独治療の4.17ヵ月、14.5ヵ月と比べ差がなかった。
グレード3または4の高血圧は「アバスチン」追加によって0.5%から17.9%に増加。下痢、手足症候群、血栓塞栓症イベント、重篤な出血は「アバスチン」追加によって増えることはなかった。
【発表】
2005年2月1日
【試験】
Phase 3
【原著】
J Clin Oncol. 2005;23:792-9. [PubMed:15681523]