
ホルモン療法が効かなくなった人が次の治療を考える場合、「ドセタキセル+プレドニゾン」治療にアンチセンスオリゴヌクレオチド「クスチルセン」治療の上乗せを選択しても、生存期間の延長は期待しにくい。
試験では「クスチルセン+ドセタキセル+プレドニゾン」治療を受けた人の生存期間は23.4ヵ月であり、「ドセタキセル+プレドニゾン」治療を受けた人の22.0ヵ月と比べ、統計学的に有意な差は認められなかった(p=0.415)。
「クスチルセン」の上乗せによって増加した主なグレード3以上の有害事象は、好中球減少症、発熱性好中球減少症、倦怠感。「クスチルセン+ドセタキセル+プレドニゾン」治療を受けた43%、「ドセタキセル+プレドニゾン」治療を受けた36%の人が重篤な有害事象を経験した。それぞれの治療を受けた5%の人が治療に関連した有害事象のため死に至った。
【発表】
2017年3月7日
【試験名】
SYNERGY(Phase 3)〔NCT01188187〕
【原著】
Lancet Oncol. 2017; 18 :473–485. [PubMed:28283282]