
KRAS野生型の人が初めての治療を考える場合、「フルオロピリジン系薬+オキサリプラチン」レジメンに「アービタックス」の上乗せを選択しても、生存期間の延長は期待しにくい。
試験では、「フルオロピリジン系薬+オキサリプラチン+アービタックス」レジメンの生存期間を「フルオロピリジン系薬+オキサリプラチン」レジメンと比較。「フルオロピリジン系薬+オキサリプラチン+アービタックス」レジメンを受けた人の生存期間は17.0ヵ月であったのに対し、「フルオロピリジン系薬+オキサリプラチン」レジメンを受けた人では17.9ヵ月と治療間に差はなかった(p=0.67)。
奏効率は「アービタックス」を上乗せすることで、57%から64%に向上(p=0.049)。
「アービタックス」を上乗せすることで、グレード3以上の皮膚毒性および消化器毒性が増加。
【発表】
2011年6月5日
【試験名】
MRC COIN(Phase 3)〔ISRCTN27286448〕
【原著】
Lancet. 2011;377:2103-14. [PubMed: 21641636]
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