
「一次治療から併用療法」を選択しても、「段階的に単剤治療から併用療法」に治療強化した場合を上回る、生存期間は期待しにくい。
試験では、一次治療、二次治療、三次治療をシーケンシャルで考えた場合、最も長い生存期間が得られる治療法を検証するため、一次治療、二次治療、三次について「単剤→単剤→併用」療法、「一次治療から併用療法」が良いのかを比較。「単剤→単剤→併用」療法は、一次治療を「カペシタビン単独」、二次治療を「イリノテカン単独」、三次治療を「オキサリプラチン+カペシタビン」とし、「一次治療から併用療法」は、一次治療を「イリノテカン+カペシタビン」、二次治療を「オキサリプラチン+カペシタビン」とした。
「一次治療から併用療法」を受けた人の生存期間は17.4ヵ月であったのに対し、「単剤→単剤→併用」療法を受けた人では16.3ヵ月であり、治療間に差はなかった。
グレード3または4の有害事象について、「手足症候群」が「単剤→単剤→併用」療法を受けた人で多かったが(13% vs 7%; p=0.004)、他は同程度だった。
【発表】
2007年7月14日
【試験名】
CAIRO(Phase 3)〔NCT00312000〕
【原著】
Lancet. 2007;370:135-42. [PubMed:17630036]