
大腸がんの人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX」レジメンを選択することで、増悪までの期間の延長が期待できる。
試験では「FOLFOX」治療を受けた人の奏効率、無増悪期間、生存期間はそれぞれ45%、8.7ヵ月、19.5ヵ月。「IFL(イリノテカン+5-FU急速静注+ロイコボリン)」治療を受けた人の奏効率、無増悪期間、生存期間はそれぞれ31%、6.9ヵ月、15.0ヵ月。「IROX(イリノテカン+オキサリプラチン)」治療を受けた人の奏効率、無増悪期間、生存期間はそれぞれ35%、6.5ヵ月、17.4ヵ月。
「FOLFOX」レジメンは、悪心、嘔吐、下痢、発熱性好中球減少症、脱水が起こる可能性が少ない。「オキサリプラチン」を含むレジメン(FOLFOX、IROX)は、感覚神経障害、好中球減少症が多い。
【発表】
2003年12月9日
【原著】
J Clin Oncol. 2004;22:23-30. [PubMed:14665611]