
イリノテカン+フッ化ピリミジン系薬剤が無効となった人が「mFOLFOX-6」レジメンに「サイラムザ」や「イクルクマブ」治療の追加を選択しても、無増悪生存期間の延長は期待しにくい。
試験では「mFOLFOX-6」治療を受けた人の無増悪生存期間は18.4週、「サイラムザ+mFOLFOX-6」治療を受けた人の無増悪生存期間は21.4週、「イクルクマブ+mFOLFOX-6」治療を受けた人の無増悪生存期間は15.9週であり、「イクルクマブ」治療の追加により有意に短縮する結果となった(P = 0.044)。
生存期間は、「mFOLFOX-6」治療を受けた人では53.6週、「サイラムザ+mFOLFOX-6」治療を受けた人では41.7週、「イクルクマブ+mFOLFOX-6」治療を受けた人では42.0週であった。
「サイラムザ+mFOLFOX-6」治療の主な有害事象は、倦怠感、悪心、末梢感覚神経障害。「イクルクマブ+mFOLFOX-6」治療の主な有害事象は、倦怠感、下痢、末梢感覚神経障害。
【発表】
2016年10月11日
【試験】
Phase 2〔NCT01111604〕
【原著】
Ann Oncol. 2016;27:2216-2224. [PubMed:27733377]