
小細胞肺がんの人が初めての化学療法を考える場合、「ベロテカン+シスプラチン」治療を選択しても「エトポシド+シスプラチン」に劣らない腫瘍縮小効果が期待できる。試験では「ベロテカン+シスプラチン」治療を受けた人の59.2%で腫瘍が縮小し、「エトポシド+シスプラチン」治療を受けた人の奏効率46.1%に劣らないことが示された。
「ベロテカン+シスプラチン」治療を受けた人の半数は360日以上生存し、「エトポシド+シスプラチン」治療を受けた人の生存期間(中央値)は305日であったが、この差は統計学的に有意な差ではなかった。
「ベロテカン+シスプラチン」治療を受けた人の半数は190日以上生存し、「エトポシド+シスプラチン」治療を受けた人の生存期間(中央値)は172日であったが、この差は統計学的に有意な差ではなかった。
グレード3または4の貧血、血小板減少症などの血液毒性は「ベロテカン+シスプラチン」治療を選択した場合、経験しやすい。
【発表】
8月26日
【試験】
Phase 3〔NCT00826644〕
【原著】
BMC Cancer. 2016 Aug 26. [PubMed:27566413]