
初めての治療を考える場合、「カルボプラチン+エトポシド」治療に抗HGF抗体「リロツムマブ」や抗IGF-1R抗体「ガニツマブ」治療の上乗せを選択しても、生存期間の延長は期待しにくい。
試験では、「カルボプラチン+エトポシド」治療を受けた人の生存期間が10.8ヵ月であったのに対し、「リロツムマブ+カルボプラチン+エトポシド」治療を受けた人では12.2ヵ月、「ガニツマブ+カルボプラチン+エトポシド」治療を受けた人では10.7ヵ月と治療間に差は認められなかった。
無増悪生存期間も「プラセボ+カルボプラチン+エトポシド」治療を受けた人で5.4ヵ月であったのに対し、「リロツムマブ+カルボプラチン+エトポシド」治療を受けた人では5.4ヵ月、「ガニツマブ+カルボプラチン+エトポシド」治療を受けた人では5.5ヵ月と治療間に差は認められなかった。
「プラセボ+カルボプラチン+エトポシド」治療を受けた人の19%、「リロツムマブ+カルボプラチン+エトポシド」治療を受けた人の16%、「ガニツマブ+カルボプラチン+エトポシド」治療を受けた人の12%が有害事象のため治療を中止した。
【発表】
2017年5月10日
【試験】
Phase 2
【原著】
Clin Lung Cancer. 2017 May 10. [PubMed:28601388]