
「ネクサバール」治療後に病勢が進行し人は、「S-1」治療を選択しても、生存期間の延長は期待しにくい。
試験では、「S-1」治療を受けた人の生存期間は11.1ヵ月であったのに対し、「プラセボ」治療を受けた人の生存期間は11.2ヵ月と治療間に統計学的に有意な差は認められなかった(p=0.220)。
主な有害事象は、皮膚の色素沈着(8%→55%)、食欲減退(19%→47%)、倦怠感(18%→46%)、下痢(13%→35%)、ビリルビン値上昇(13%→35%)。「S-1」治療を受けることで重篤な有害事象は22%から41%に上昇。
この試験の結果を受け、2014年10月、「S-1」の「肝細胞がん」についての開発が中止された。
【発表】
2017年4月6日
【試験名】
S-CUBE(Phase 3)〔JapicCTI-090920〕
【原著】
Lancet Gastroenterol Hepatol. 2017;2:407-417. [PubMed:28497756]
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