
肝転移を有する人が転移巣切除の前の治療を考える場合、「アービタックス」治療への組み合わせる化学療法は「FOLFIRI」でも「FOLFOX」でも奏効率に差はない。
試験では、「転移巣切除術」前に、「FOLFOX+アービタックス」治療を受ける人と「FOLFIRI+アービタックス」治療を受ける人の「奏効率」を比較。ここでは二次評価項目であった無病生存期間、生存期間について分析。
「FOLFOX+アービタックス」治療を受けた人の生存期間は35.8ヵ月、「FOLFIRI+アービタックス」治療を受けた人の生存期間は29.0ヵ月であり、治療間に差はなかった(p=0.09)。無増悪生存期間は「FOLFOX+アービタックス」治療を受けた人で11.2ヵ月、「FOLFIRI+アービタックス」治療を受けた人で10.5ヵ月と治療間に差はなかった(p=0.4)。
R0切除に至った人の生存期間は53.9ヵ月と、至らなかった人の21.9ヵ月に比べ、有意に長かった(p<0.001)。R0切除に至った人の無病生存期間は9.9ヵ月、5年生存率は46.2%。
【発表】
2014年2月27日
【試験名】
CELIM(Phase 2)〔NCT00153998〕
【原著】
Ann Oncol. 2014;25:1018-25. [PubMed: 24585720]
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