【肺がん:一次治療】「カルボプラチン+パクリタキセル」vs「パクリタキセル」

まだ化学療法を受けたことがない人では、「カルボプラチンパクリタキセル」併用療法を選択した場合、「パクリタキセル」単独治療を選択した場合に比べて、奏効率、無治療失敗生存期間の延長が期待できるが、生存期間の延長は期待しにくい。

試験では奏効率が17%から30%に向上、無治療失敗生存期間が2.5ヵ月から4.6ヵ月に延長。生存期間の差は6.7ヵ月と8.8ヵ月で、統計学的な有意差はなかった。

カルボプラチンパクリタキセル」併用療法を選択した場合、グレード3−4以上の有害事象が現れる可能性が高くなる。試験では73%から90%に上昇。特に増加する可能性が高くなる有意差は、好中球減少症、血小板減少症、貧血、吐き気/嘔吐。

【発表】

2005年1月1日

【試験名】

CALGB9730(Phase 3)

【原著】

J Clin Oncol. 2005;23:190-6. [PubMed:15625373]

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