初めての化学療法を考える場合、「ゲムシタビン+シスプラチン」治療や「パクリタキセル+カルボプラチン」治療を選択しても「ビノレルビン+シスプラチン」治療に比べ、生存期間の延長が期待しにくい。試験では「ビノレルビン+シスプラチン」が9.5ヵ月、「ゲムシタビン+シスプラチン」が9.8ヵ月、「パクリタキセル+カルボプラチン」が9.9ヵ月と差がなかった。
奏効率も新しい2つのレジメン「ビノレルビン+シスプラチン」を上回ることは期待しにくい。試験では「ビノレルビン+シスプラチン」が30%、「ゲムシタビン+シスプラチン」が30%、「パクリタキセル+カルボプラチン」が32%であった。
有害事象は3つのレジメンの間で異なる特色がある。好中球減少症と嘔吐・吐き気は「ビノレルビン+シスプラチン」で多く、血小板減少症は「ゲムシタビン+シスプラチン」で多い。脱毛と末梢神経障害は「パクリタキセル+カルボプラチン」でよく現れる有害事象である。
【発表】
2002年11月1日
【試験】
Phase 3
【原著】
J Clin Oncol. 2002;20:4285-91. [PubMed: 12409326]