【肺がん:一次治療】「カルボプラチン+パクリタキセル」vs「シスプラチン+ビノレルビン」

初めての化学療法を考える場合、「パクリタキセル+カルボプラチン」治療を選択しても「ビノレルビン+シスプラチン」に比べ、生存期間の延長が期待しにくい。試験では「パクリタキセル+カルボプラチン」と「ビノレルビン+シスプラチン」の生存期間は、8.6ヵ月と8.1ヵ月。奏効率にも差がない。試験では25%と28%。1年生存率にも差がない。試験では38%と36%。

グレード3の吐き気・嘔吐が現れる可能性は「ビノレルビン+シスプラチン」を選択した場合の方が多く、末梢神経障害は「パクリタキセル+カルボプラチン」を選択した場合の方が多く現れる。生活の質には差がない。

【発表】

2001年7月1日

【試験】

Phase 3

【原著】

J Clin Oncol. 2001;19:3210-8. [PubMed: 11432888]