
扁平上皮がんの人が初めての治療を考える場合、「カルボプラチン+パクリタキセル」治療にCTLA-4抗体「ヤーボイ」の上乗せを選択しても生存期間の延長は期待しにくい。
試験では、「ヤーボイ+カルボプラチン+パクリタキセル」治療の生存期間を「プラセボ+カルボプラチン+パクリタキセル」治療と比較。「ヤーボイ+カルボプラチン+パクリタキセル」治療を受けた人では13.4ヵ月生存していたのに対し、「プラセボ+カルボプラチン+パクリタキセル」治療を受けた人は12.4ヵ月生存しており、治療間に差はなかった(p=0.25)。
無増悪生存期間はいずれも5.6ヵ月であり、治療間に差はなかった。
治療関連有害事象(グレード3または4)は「ヤーボイ」の上乗せによって35%から51%に、重篤な治療関連有害事象(グレード1〜4)は「ヤーボイ」の上乗せによって10%から33%に、治療関連有害事象による治療中止は「ヤーボイ」の上乗せによって7%から28%に増加。
【発表】
2017年8月30日
【試験】
Phase 3〔NCT01285609〕
【原著】
Clin Oncol. 2017 ;35:3449-3457. [PubMed: 28854067]