
初めての化学療法を考える場合、「S-1+シスプラチン」を選択しても「5-FU+シスプラチン」を上回る生存期間は期待しにくい。
試験では「5-FU+シスプラチン」治療を受けた人の生存期間は6.6ヵ月であったのに対し、「S-1+シスプラチン」治療を受けた人の生存期間は7.5ヵ月であり、治療間に差はなかった(P=0.9312)。
「S-1+シスプラチン」治療を受けた人では、「5-FU+シスプラチン」治療に比べて、グレード3または4の有害事象を経験した人、それにより治療を中止した人の割合が少なかった。
【発表】
2017年8月3日
【試験名】
DIGEST(Phase 3)〔NCT01285557〕
【原著】
Ann Oncol. 2017 ;28:2142-2148. [PubMed: 28911091]