
初めての化学療法を考える場合、「FOLFIRINOX」治療を選択することで、「ゲムシタビン」治療を選択するより、生存期間の延長が期待できる。試験では生存期間を6.8ヵ月から11.1ヵ月に延長。無増悪生存期間を3.3ヵ月から6.4ヵ月に延長。
「FOLFIRINOX」治療の選択によって奏効率の向上も期待できる。試験では9.4%から31.6%に向上。
「FOLFIRINOX」治療の選択によって有害事象の発現は多くなる。試験では「FOLFIRINOX」治療を受けた人の5.4%が発熱性好中球減少症を認めた。
半年後の生活の質は、「FOLFIRINOX」治療を受けた31%の人が明らかに低下したと感じ、「ゲムシタビン」治療を受けた人の 66%に比べると低下した人の割合がまだ少なかった。
日本でも2013年12月20日、「膵癌へのFOLFIRINOX療法」が承認された。
【発表】
2011年5月12日
【試験名】
ACCORD11(Phase 3)〔NCT00112658〕
【原著】
N Engl J Med. 2011;364:1817-25. [PubMed:21561347]
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