【限局性前立腺がん(10年後)】「積極的監視療法」vs「手術」vs「放射線療法」

PSA検診で発見され、限局性前立腺がんと診断された場合、「前立腺全摘除術」を受けても、「放射線療法」を受けても、「積極的監視療法」を受けても10年以内に前立腺がんで死亡する人はほとんどいない。

10年後、「前立腺全摘除術」を受けた人の99.0%、「放射線療法」を受けた人の99.6%、「積極的監視療法」の98.8% は前立腺がんによって死亡しておらず、治療間に差は認めなかった。

本試験の新規性は、これまでの2件の無作為化比較試験『SPCG-4試験』や『PIVOT試験』と異なり、待機療法(watchful waiting) ではなく、積極的監視療法(active surveillance) を採用したことにある。待機療法は、転移などの病勢の進行に伴ってホルモン療法等を開始する。本試験では、PSA値を試験開始後1年間は3ヵ月ごと、その後は6~12ヵ月ごとに測定し、過去12ヵ月間でPSA値が50%以上上昇した場合、積極的監視療法の継続または必要に応じて根治治療、緩和治療を選択することができた。

【発表】

2016年9月14日

【試験名】

ProtecT〔NCT02044172

【原著】

N Engl J Med. 2016;375:1415-1424. [PubMed: 27626136 ]

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