【ALK陽性肺がん:二次治療】「ジカディア」vs「化学療法」

ALK融合遺伝子陽性の人で、「ザーコリ」治療を受けたことがある人でも「ジカディア」治療を選択することで、無増悪生存期間の延長が期待できる。

試験では、化学療法(ペメトレキセドまたはドセタキセル)を受けた人の無増悪生存期間が1.6ヵ月であったのに対し、「ジカディア」治療を受けた人では5.4ヵ月と統計学的に有意な延長が認められた。

重篤な有害事象が、化学療法を受けた11%の人に、「ジカディア」治療を受けた11%の人に発現した。グレード3または4の主な有害事象は、ALT上昇(21% vs 2%)、γ-グルタミルトランスフェラーゼ上昇(21% vs 1%)、AST上昇(14% vs 1%)、「ジカディア」治療を受けた5%の人が有害事象のために治療を中断した(化学療法を受けた人では7%)。

【発表】

2017年6月8日

【試験名】

ASCEND-5(Phase 3)〔NCT01828112

【原著】

Lancet Oncol. 2017 ;18 :874 -86. [PubMed:28602779]

【さらに詳しく】