
EGFR遺伝子変異陽性の人は、標準的な化学療法である「シスプラチン+ドセタキセル(またはゲムシタビン)」を選択するより、「タルセバ」治療を選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。
試験では5.2ヵ月から9.7ヵ月に延長した。
「タルセバ」治療を選択した場合、グレード3または4の有害事象として皮疹(13%)、ALT値上昇(2%)が現れることがある。化学療法を選択した場合に現れる好中球減少症(0%)、貧血(1%)は現れにくい。
この結果に基づいて2013年6月14日、「タルセバ」の肺がんに対する効能・効果は「EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発・進行性で、がん化学療法未治療の非小細胞肺癌」への適応拡大が承認された。これまでは「切除不能な再発・進行性で、がん化学療法施行後に増悪した非小細胞肺癌」であった。
【発表】
2012年1月26日
【試験名】
EURTAC(Phase 3)〔NCT00446225〕
【原著】
Lancet Oncol. 2012 ;13:239-46. [PubMed: 22285168]
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