
稀なEGFR変異陽性の人のうち、S768I変異、G719X変異に対しては「ジオトリフ」の効果が期待できる。
この分析では、「LUX-Lung 2試験」、「LUX-Lung 3試験」、「LUX-Lung 6試験」に参加した人のうち、「エクソン19欠失」または「L858R変異」以外の稀なEGFR変異のある人に対する「ジオトリフ」の効果について、「エクソン18-21の点変異または重複のある人(n=38)」、「初めからのT790M変異のある人(n=14)」、「エクソン20挿入変異(n=23)」の3グループに分けて奏効率、無増悪生存期間、生存期間について分析。
「エクソン18-21の点変異または重複のある人」では奏効率71.1%、無増悪生存期間10.7ヵ月、生存期間19.4ヵ月と比較的良好であったが、「初めからのT790M変異のある人」、「エクソン20挿入変異」に対しては「exon19欠失」や「L858R変異」のある人に対するほどの効果はみられなかった。
「L861G変異」、「G719X変異」、「S768I変異」のある人に対する「ジオトリフ」の奏効率はそれぞれ55.6%、77.8%、100%であった。
【発表】
2015年6月4日
【原著】
Lancet Oncol. 2015;16:830-8. [PubMed: 26051236]
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