【Ⅲ期肺がん:照射後治療(OS)】「化学放射線療法→手術」vs「化学放射線療法→放射線療法」

縦隔リンパ節転移を有する切除可能なⅢA期(N2)非小細胞肺がんと診断された人が化学放射線療法(2サイクルのシスプラチンエトポシド+45 Gy)後の治療を考える場合、 約10週間の無増悪生存期間を得るための「手術」を選択することも、手術をせずに放射線療法(61 Gy)を選択することもできる。

肺癌診療ガイドライン』では、本試験の結果を引用し、「切除可能・病理学的に確認されたN2例に対し、化学放射線療法と術前化学放射線療法後の外科切除を比較した第Ⅲ相試験(INT0139試験)では、外科切除によるOSの延長は示されなかった」とし、「切除可能な臨床病期ⅢA期(N2)に対しては、術前化学放射線療法を行うことを提案する」と指針を示している。

【発表】

2009年7月24日

【試験】

INT0139/SWOG-9336/RTOG-9309(Phase 3)〔NCT00002550

【原著】

Lancet. 2009;374:379-86. [PubMed: 19632716]

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