【トリプルネガティブ乳がん:一次治療】「シスプラチン+ゲムシタビン」vs「パクリタキセル+ゲムシタビン」

トリプルネガティブの人は、「シスプラチンゲムシタビン」併用療法の選択によって無増悪生存期間の延長が期待できる。

試験では、「シスプラチンゲムシタビン」併用療法の無増悪生存期間についての「パクリタキセルゲムシタビン」併用療法に対する非劣性および優越性を比較。その結果、シスプラチンゲムシタビン」併用療法の無増悪生存期間は7.73ヵ月と、「パクリタキセルゲムシタビン」の6.47ヵ月に対し、非劣性および優越性を示した。

シスプラチンゲムシタビン」併用療法を受けることで増加したグレード3または4の有害事象は、悪心(1%未満→7%)、嘔吐(1%未満→7%)、筋骨格痛(0%→8%)、貧血(5%→33%)、血小板減少症(3%→32%)、グレード1〜4の食欲不振(8%→28%)、便秘(9%→25%)、低マグネシウム血症(4%→23%)、低カリウム血症(2%→8%)。逆に「シスプラチンゲムシタビン」併用療法を受けることで減少した有害事象は、グレード1〜4の脱毛症(36%→10%)、末梢神経障害(51%→23%)。

【発表】

2015年3月18日

【試験名】

CBCSG006(Phase 3)〔NCT01287624

【原著】

Lancet Oncol. 2015;16:436-46. [PubMed: 25795409]