【ヒアルロン酸高発現膵がん:一次治療】「PEGPH20+ゲムシタビン+アブラキサン」vs「ゲムシタビン+アブラキサン」

ヒアルロン酸高発現の人が初めての治療を考える場合、「ゲムシタビンアブラキサン」治療に「ヒアルロニダーゼ製剤PEGPH20」の上乗せを選択しても生存期間の延長は期待しにくい。

ゲムシタビンアブラキサンPEGPH20」治療を受けた47%の人が治療に奏効し、「ゲムシタビンアブラキサン」治療の奏効率36%より向上が期待できる(ORR 1.29[95%CI 1.03-1.63])。

ゲムシタビンアブラキサンPEGPH20」治療を受けた92%の人が何らかのグレード3以上の有害事象を経験した。主なものは血小板数減少(20.9% vs 16.1%)、倦怠感(16.0% vs 9.6%)、無力症(8.6% vs 5.8%)、低ナトリウム血症(8.0% vs 3.8%)、敗血症(7.4% vs 3.8%)、筋痙攣(6.5% vs 0.6%)であった。

【発表】

2020年7月24日

【試験名】

HALO 109-301(Phase 3)〔NCT02715804

【原著】

J Clin Oncol. 2020 Jul 24 [PubMed: 32706635]