【局所進行上咽頭がん:化学放射線療法(3年RFS)】「導入化学療法→化学放射線療法」vs「化学放射線療法」

局所進行上咽頭がんと診断された人が化学放射線療法を考える場合、化学放射線療法の前に「ゲムシタビン(1g/㎡,1・8日目)+シスプラチン(80mg/㎡,1日目)」による導入化学療法を選択することで3年無再発生存率、3年生存率の向上が期待できる。

一方、グレード3または4の有害事象を経験するリスクが55.7%から75.7%に増加する。主なグレード3または4の有害事象は、好中球減少症、血小板減少症、貧血、悪心、嘔吐。「導入化学療法+化学放射線療法」を選択した人で9.2%、「化学放射線療法」を選択した人で11.4%の人がグレード3または4の晩期毒性を経験した。

【発表】

2019年5月31日

【試験】

Phase 3〔NCT01872962

【原著】

N Engl J Med 2019; 381:1124-35. [PubMed:31150573]

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