ホルモン療法の治療歴がある人は、「フェソロデックス(またはアロマシン)」治療に抗IGF-1R抗体「ガニツマブ」の上乗せを選択しても無増悪生存期間の延長は期待しにくい。
試験では、「フェソロデックス(またはアロマシン)」治療に「プラセボ」を上乗せした人の無増悪生存期間が5.7ヵ月であったのに対し、「ガニツマブ」を上乗せした人の無増悪生存期間は3.9ヵ月であり、治療間に差は認められなかった(p=0.44)。生存期間については、「ガニツマブ」を上乗せすることでむしろ短縮した。
主なグレード3以上の有害事象は、好中球減少症、血糖上昇。重篤な有害事象は、「ガニツマブ」を上乗せした人の25%に現れた(プラセボを上乗せした人では18%)。
【発表】
2013年2月13日
【試験】
Phase 2〔NCT00626106〕
【原著】
Lancet Oncol. 2013;14:228-35. [PubMed:23414585]