化学療法を受けたことがない人は、「アブラキサン」治療を選択しても、「ドセタキセル」治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間は期待しにくい。
試験では、「アブラキサン」治療を受けた人の無増悪生存期間は9.8ヵ月、「ドセタキセル」治療を受けた人の無増悪生存期間は11.2ヵ月と治療間に差はなかった(p=0.363)。日本の臨床試験結果。
生存期間は「アブラキサン」治療を受けた人で42.4ヵ月、「ドセタキセル」治療を受けた人で34.0ヵ月。「アブラキサン」治療を受けた人の56.1%が奏効、「ドセタキセル」治療を受けた人の52.5%が奏効。
グレード4の好中球減少症を「アブラキサン」治療を受けた人の35.0%が、「ドセタキセル」治療を受けた人の89.0%が経験した。グレード3の末梢感覚障害は、「アブラキサン」治療を受けた人の22.0%が、「ドセタキセル」治療を受けた人の5.0%が経験した。
【発表】
2017年3月3日
【試験】
Phase 2
【試験実施国】
日本
【原著】
Cancer Sci. 2017 ;108:987-994. [PubMed:28256066]