【HR陽性乳がん:術後治療(7年DFS)】「ホルモン療法(5年)→フェマーラ(5年)」vs「ホルモン療法(5年)」

NSABP B-42(Lancet Oncol)                   

HR陽性の人が手術後の補助療法として5年間の「タモキシフェンまたはアロマターゼ阻害薬」治療終了後、さらにアロマターゼ阻害薬「フェマーラ」による5年間の追加投与を選択しても、7年無病生存率、7年生存率の向上は期待しにくい。

主なグレード3の有害事象は関節痛(2% vs 3%)、背部痛(2% vs 2%)。主なグレード4の有害事象は尿路感染症、低カリウム血症、左室機能障害(いずれも1%未満)。

【発表】

2018年11月30日

【試験名】

NSABP B-42(Phase 3)〔NCT00382070

【原著】

Lancet Oncol. 2019 ;20:88-99. [PubMed: 30509771]

【他の治療選択肢】

【HR陽性乳がん:術後治療(4年DFS)】「タモキシフェン5年+フェマーラ5年」vs「タモキシフェン5年」
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DATA(Lancet Oncol)                       ホルモン受容体陽性の人は、手術を受け、「タモキシフェンによる2〜3年の術後補助療法」後に、「アリミデックス 6年間投与」を選択しても、「アリミデックス 3年間投与」を選択した場合を上回る5年無病生存 ...
【HR陽性乳がん:術後治療(7年DFS)】「ホルモン療法(5年)→フェマーラ(5年)」vs「ホルモン療法(5年)」
NSABP B-42(Lancet Oncol)                    HR陽性の人が手術後の補助療法として5年間の「タモキシフェンまたはアロマターゼ阻害薬」治療終了後、さらにアロマターゼ阻害薬「フェマーラ」による5年間の追加投与を選択しても、7年無病生存率、7年 ...
【HR陽性乳がん:術後治療(8年DFS)】「アリミデックス(10年)」vs「アリミデックス(7年)」
ABCSG-16(NEJM)                         ホルモン受容体陽性乳がんと診断された女性が、手術後の「アリミデックス」による内分泌補助療法の期間を考える場合、「10年投与」を選択しても「7年投与」を選択した場合を上回る無病生存期間、生存期間を期待しに ...
【HR陽性乳がん:術後治療(12年DFS)】「タモキシフェン→フェマーラ(5年)」vs「タモキシフェン→フェマーラ(2〜3年)」
GIM4(Lancet Oncol)                        ホルモン受容体陽性の人は、手術を受け、「タモキシフェンによる2〜3年の術後補助療法」後に、「フェマーラ 5年間投与」を選択することで「フェマーラ 2〜3年間投与」を選択した場合を上回る12年無病生 ...

 

【さらに詳しく】