【再発卵巣がん:プラチナ感受性(PFS)】「アバスチン+化学療法」vs「化学療法」

MITO16b(Lancet Oncol)                     

卵巣がんと診断され、「初回化学療法+アバスチン」施行後、6カ月以降に増悪・再発した人が次の治療を考える場合、「カルボプラチンを含む化学療法」に「アバスチン」の継続を選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。

カルボプラチンを含む化学療法」としては、4週1サイクルとして「カルボプラチン(AUC 5、1日目)+パクリタキセル(175mg/㎡、1および21日目)」、「カルボプラチン(AUC 4、1日目)+ゲムシタビン(1,000mg/㎡、1、8および21日目)」、「カルボプラチン(AUC 5、1日目)+ドキシル(30mg/㎡、1日目)」のいずれかより主治医が選択した。

カルボプラチンを含む化学療法+アバスチン」治療の主なグレード3または4の有害事象は、高血圧(29% vs 10%)、好中球数減少(40% vs 41%)、血小板数減少(30% vs 22%)であった。

【発表】

2021年2月1日

【試験名】

MITO16b/MANGO–OV2/ENGOT–ov17(Phase 3)〔NCT01802749

【試験参加国】

フランス、ギリシア、イタリア、モナコ、スイス

【原著】

Lancet Oncol . 2021;22:267-276. [PubMed: 33539744]