【再発卵巣がん:プラチナ抵抗性(PFS)】「ミルベツキシマブ」vs「化学療法」

FORWARD I(Ann Oncol)                    

上皮性卵巣がんと診断され、プラチナ製剤を含む化学療法終了後6ヵ月以内に再発した女性が次の治療を考える場合、「抗体-薬物複合体 ミルベツキシマブ ソラブタンシン」治療を選択しても化学療法(パクリタキセルドキシルトポテカンのいずれか)を選択した場合を上回る無増悪生存期間は期待しにくい。

高FRα発現の人は「ミルベツキシマブ ソラブタンシン」治療を選択することで、化学療法を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。

ミルベツキシマブ ソラブタンシン」治療を選択することで、化学療法を選択した場合を上回る奏効率が期待できる。試験では「ミルベツキシマブ ソラブタンシン」治療を受けた22%が治療に奏効した(vs 12%, p=0.015)。

ミルベツキシマブ ソラブタンシン」治療受けた人では、化学療法を受けた人に場合に比べ、グレード3以上の治療関連有害事象(25.1% vs 44.0%)、治療関連有害事象による減薬(19.8% vs 30.3%)、治療関連有害事象による治療中止(4.5% vs 8.3%)が少なかった。

【発表】

2021年3月2日

【試験名】

FORWARD I(Phase 3)〔NCT02631876

【試験参加国】

米国、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、カナダ、チェコ、フランス、アイルランド、イタリア、ロシア、セルビア、スペイン、スイス、英国

【原著】

Ann Oncol. 2021 ;32:757-765. [PubMed: 33667670]