【初回手術の結果、最大残存病巣が1cm以上の卵巣がん】「腫瘍減量手術」vs「経過観察」

初回手術で最大残存病巣が1cm以上となった人が化学療法(シクロホスファミドシスプラチン)を3サイクル実施し、腫瘍縮小が認められた場合、再び腫瘍減量手術を施行することで、生存期間の延長が期待できる。

一方、期待できないとする別の報告があり、『卵巣癌治療ガイドライン2015年版』では「初回手術(PDS)でsuboptimal surgeryとなった進行卵巣がんには、化学療法中のinterval debulking surgery(IDS)は選択肢として考慮される(グレードC1)」に推奨レベルは留まっており、「現時点では一定の見解が得られていない。」と評価されている。

【発表】

1995年5月9日

【試験名】

EORTC-GCG

【原著】

N Engl J Med. 1995 ;332:629-34. [PubMed: 7845426]