【再発卵巣がん:プラチナ感受性】「トポテカン+カルボプラチン」vs「標準治療」

プラチナ製剤感受性の人は、「トポテカンカルボプラチン」治療を選択しても1年無増悪率の向上は期待しにくい。

試験では標準治療として、(1)パクリタキセルカルボプラチン、(2)ゲムシタビンカルボプラチン、(3)ドキシルカルボプラチンのいずれかが選択された。

トポテカンカルボプラチン」治療を受けた人の37.0%が12ヵ月後も増悪なく生存したが、標準治療を受けた人では 40.2%が増悪なく生存しており、治療間で差はなかった(P = 0.470)。

トポテカンカルボプラチン」治療を受けた人の73.1% が奏効したが、標準治療を受けた人でも75.1%が奏効し、治療間で差はなかった(P = 0.149)。

いずれの治療を受けた人も無増悪生存期間は10ヵ月であった。生存期間は「トポテカンカルボプラチン」治療を受けた人が25ヵ月であったのに対し、標準治療を受けた人では31ヵ月であり、治療間に差はなかった。(P = 0.163)。

トポテカンカルボプラチン」治療による血液毒性は、標準治療より少なかった。「トポテカンカルボプラチン」治療にを受けた17.4%の人が白血球減少、27.8%が好中球減少症の人が、15.9%の人が血小板減少症を経験した。

【発表】

2016年10月26日

【試験名】

HECTOR(Phase 3)

【原著】

Ann Oncol. 2015 ;27:2236-41. [PubMed:27789470]