【去勢抵抗性前立腺がん:一次治療】「ジェブタナ」vs「ドセタキセル」

化学療法未治療の人が化学療法を選択する場合、「ジェブタナ」を選択しても、「ドセタキセル」を上回る生存期間の延長は期待しにくい。

試験では、「ジェブタナ(20mg/㎡)」治療を受けた人の生存期間は24.5ヵ月、「ジェブタナ(25mg/㎡)」治療を受けた人の生存期間は25.2ヵ月、「ドセタキセル(75mg/㎡)」治療を受けた人の生存期間は25.2ヵ月であり、治療間に差はなかった。

グレード3または4の治療関連有害事象の発現率は、「ジェブタナ(20mg/㎡)」治療を受けた人で41.2%、「ジェブタナ(25mg/㎡)」治療を受けた人で60.1%、「ドセタキセル(75mg/㎡)」治療を受けた人で46.0%であった。「ジェブタナ(25mg/㎡)」治療を受けた人では発熱性好中球減少症、下痢、血尿がより多く、「ドセタキセル(75mg/㎡)」治療を受けた人では末梢神経障害、末梢浮腫、脱毛症、爪障害がより多かった。

【発表】

2017年7月28日

【試験名】

FIRSTANA(Phase 3)〔NCT01308567

【原著】

J Clin Oncol. 2017 ;35:3189-3197.  [PubMed: 28753384 ]

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