初めての治療を考える場合、「CAPOX」治療を選択しても、「FOLFOX」治療に劣らない奏効率が期待できる。
試験では、「CAPOX」治療の奏効率を「FOLFOX」治療と比較。「CAPOX」治療を受けた42%の人が奏効し、「FOLFOX」治療の奏効率46%に対し、非劣性を示した。
無増悪生存期間は、「FOLFOX」治療を受けた人では9.3ヵ月であったのに対し、「CAPOX」治療を受けた人で8.8ヵ月であった。生存期間は、「FOLFOX」治療を受けた人では19.9ヵ月であったのに対し、「CAPOX」治療を受けた人で20.5ヵ月であった。
「CAPOX」治療を受けた人でグレード3または4の血小板減少症(12% vs 5%)、下痢(14% vs 7%)が多かったが、グレード3または4の好中球減少症(5% vs 47%)、発熱性好中球減少症(0% vs 6%)、神経障害(11% vs 26%)が少なかった。
【発表】
2011年2月1日
【試験】
ML16987(Phase 3)
【原著】
Int J Cancer. 2011;128:682-90. [PubMed: 20473862 ]