【大腸がん:一次治療】「FOLFIRI+アバスチン」vs「IFL+アバスチン」

結腸直腸がんの人が初めての治療を考える場合、「FOLFIRIアバスチン」治療を選択することで「mIFL+アバスチン」治療を選択した場合に比べ、生存期間の延長が期待できる。

試験では「mIFL+アバスチン」治療を受けた人の半数は8.3ヵ月以上増悪なく生存し、19.2ヵ月以上生存していた。「FOLFIRIアバスチン」治療を受けた人の半数は11.2ヵ月以上増悪なく、生存した。試験期間中に半数以上の人が生存していたため、生存期間は未達であったが、「mIFL+アバスチン」治療を受けた人に比べ、統計学的に有意な差をもって生存期間が延長していたことは明らかであった。

グレード3以上の有害事象は「FOLFIRIアバスチン」治療を選択することで、「mIFL+アバスチン」より高確率で経験する。

【発表】

2007年10月20日

【試験名】

BICC-C period 2(Phase 3)

【原著】

J Clin Oncol. 2007;25:4779-86. [PubMed:17947725]

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