【大腸がん:二次治療(高齢者)】「ザルトラップ+FOLFIRI」vs「FOLFIRI」

年齢に関わらず、「FOLFIRI」レジメンに「ザルトラップ」治療の上乗せを選択することで生存期間の延長が期待できる。

2012年に「FOLFIRI」への「ザルトラップ」治療の上乗せによって、生存期間および無病生存期間が延長することが発表されているが、患者の年齢が効果に影響を及ぼすかについて解析。

年齢層別サブ解析の結果、65歳未満の場合、生存期間が12.5ヵ月から14.5ヵ月に延長。65歳以上の場合、「FOLFIRI」治療を受けた人で11.3ヵ月、「FOLFIRIザルトラップ」治療を受けた人で12.6ヵ月であった。年齢による交互作用はなかった。

FOLFIRIザルトラップ」治療を受けた人のうち65歳以上では、グレード3または4の有害事象の発現率は89.3%と65歳未満の80.5%に比べ高かったが、「FOLFIRI」治療を受けた人でも67.4%と65歳未満の59.4%より高かった。

【発表】

2017年8月12日

【試験名】

VELOUR(Phase 3)〔NCT00561470

【原著】

J Geriatr Oncol. 2017 Aug 12. [PubMed: 28807738]